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グレープフルーツと高血圧薬の飲み合わせに注意!相互作用について解説

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グレープフルーツと高血圧薬の飲み合わせに注意!相互作用について解説

グレープフルーツと高血圧薬の飲み合わせに注意!相互作用について解説

2024/04/12

高血圧の治療には様々な薬がありますが、その中でもカルシウム拮抗剤やアンジオテンシン変換酵素阻害剤などグレープフルーツと相性の悪い薬があります。グレープフルーツに含まれる成分が、これらの薬の分解代謝を阻害することで、思いがけず効果を増強したり、吸収率を上げたりするため、飲み合わせに注意が必要です。本記事では、グレープフルーツと高血圧薬の相互作用について解説します。

目次

    高血圧薬にはどのような分類があるのか

    高血圧薬には、主に以下の種類の成分が挙げられます。 1.カルシウム拮抗薬:血管を拡張させ、血圧を下げる作用があります。 2. ACE阻害薬/ARB:血管を収縮させる体内物質の産生を抑える/血管を収縮させる体内物質のセンサー部位(受容体)をブロックすることで、血圧を下げる作用があります。 3. ベータ遮断薬:心臓の働きを鎮め、血圧を下げる作用があります。 4. 利尿剤:体内の余分な塩分や水分を排出し、血圧を下げる作用があります。 これらの成分は、個人の体質や症状に応じて適切に処方されることで、高血圧の改善や合併症の予防に役立ちます。薬局での調剤では、医療スタッフが患者様と十分なコミュニケーションを図り、服用方法の指導や副作用が起きていないか確認を行うことが大切です。また、薬局では、様々な種類の高血圧薬が取り扱われているため、必要に応じて代替品の提案や処方箋の検討も行われます。患者様が安心して正しい薬剤を服用できるよう、薬剤師が努めてまいります。

    グレープフルーツとお薬との相互作用について

    グレープフルーツなどと特定の薬物との相互作用が報告されています。グレープフルーツに含まれる成分を摂取すると、小腸にある薬物代謝酵素(CYP3A4)の働きが抑えられ、薬物の代謝が妨げられます。そのため、体内での薬の働きが予想よりも高まることで、副作用が起こる可能性があります。

    高血圧薬、心臓病に使われる薬、抗うつ剤、抗がん剤、抗生物質等、多くの種類の薬物が、注意の度合いの差はありますが、グレープフルーツとの相互作用により副作用を発生するおそれがあることが報告されています。薬局で処方箋薬を受け取った際には、効果や副作用について必要な説明を受ける必要があります。また、薬を服用する前に、食物との相互作用に注意し、服用する時間帯や摂取量についても、疑問がある場合には、薬剤師に確認してみましょう。グレープフルーツなどによる影響に関しては、酵素が生まれ変わるまでの1か月間程度続くと考えられます。医薬品によりリスクが異なりますが、健康被害をなくすためにも、薬の服用方法や注意事項を守ることが大切です。

    グレープフルーツを食べる前に

    グレープフルーツを食べる際には注意が必要です。グレープフルーツなどには特定の成分が含まれ、血液中の薬物濃度を上げる可能性があります。そのため、薬を服用している方は医師あるいは薬剤師に相談してから摂取するようにしましょう。また、温州みかんやバレンシアオレンジといった柑橘類には問題がないため、グレープフルーツ以外のフルーツを選ぶことを検討しても良いでしょう。ただし、ダイダイ、スウィーティー、ザボンなど、グレープフルーツに近い柑橘類にも同様に避ける必要がある点にも注意してください。薬局では、こういった飲み合わせの注意点を一緒に伝えることで、正しい知識の普及に努めます。

    グレープフルーツジュースには注意してください

    グレープフルーツジュースとは、グレープフルーツを絞って作られたジュースですが、このジュースに注意しなければなりません。グレープフルーツジュースは、皮ごと絞って作られていることが多いようです。その皮に多く含まれる成分が、特定の薬剤との相互作用を引き起こす恐れがあります。グレープフルーツジュースという身近なものですが、注意が必要です。代わりとして、ビタミンCの摂れるオレンジジュースなどを飲むのがよいでしょう。

    このように、調剤された医薬品に影響する恐れがある食品などを日頃摂取する習慣がないかどうか、万が一でも重大な副作用を引き起こさないように、薬剤師は注意を払っています。

    影響を受ける薬の種類と副作用

    薬局において、薬剤師は患者さんの薬の管理と指導を担当しています。患者さんが服用している薬によって、他の薬との相互作用が発生することがあります。その中でも代表的な薬の種類と副作用を紹介します。 抗生物質は、腸内の善玉菌も一緒に殺菌してしまうことがあるため、腸内環境に悪影響を与えることがあります。また、抗生物質による食欲不振や下痢などの副作用もあるため、患者さんが抗生物質を服用する際には食事の工夫や、薬の副作用についての説明をしています。抗生剤の影響を受けない整腸剤(耐性乳酸菌など)が一緒に処方されるのはこのためです。 他には、総合感冒薬や鎮痛剤、鼻炎薬や乗り物酔いの薬を重ねて服用すると、例えば、抗ヒスタミン薬と呼ばれるアレルギー薬が重複したりその他要因によって、眠気や注意力低下による事故の誘発など、思いがけない健康被害をもたらすおそれがあります。薬剤師は患者さんに細心の注意を払っています。 以上のように、患者さんが服用する薬によっては、他の薬との相互作用や副作用が起こることがあります。薬剤師は、患者さんに最適な薬の選択や副作用の説明、適切な情報提供を行い、安全で効果的な薬の使用をサポートしています。

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